230521 文学フリマ報告

快晴。家を出る前に洗濯物を干すことに成功。

 

文学フリマ東京36参加報告

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人生で初めて文学フリマに行ってきました。
230219のブログで書いていたように、本当は自分達でもzineを出したいと考えていたのですが、いろいろあって*1今回の出店は見送ることに。でも普通に行ってみたかったし実際に出すときの事前見学にもなるだろうということで一般来場者として参加しました。

余裕をぶっこいて開場15分前とかに着いたら長蛇の列ができていた(でも全然普通に欲しいもの全部買えたので特に早く着きすぎる必要なさそう)。なんと今回は過去最高の来場者数だったようでした。

 

以下購入品紹介です。

購入品

作品タイトルの読みの五十音順で記載しています。

  1. 『愛と家事』

    母と娘という関係について書かれている文章に目がないので購入。帯の『愛に関する正解は、全部「自分」が決めていい。』*2という文言がパワフルで心掴まれた。

  2. 『いつかの朝 2 朝と朝ごはんにまつわる6組のエッセイ集』

    常々言っていることですが、「3食のうちで朝ごはんが一番好き」なので、朝ごはんエッセイが目に入ったとき手に取らざるをえなかった。朝ごはんもエッセイも好き。

  3. 『書き足りない気がしている』

    ご友人同士の森さんとmycさんが書かれた合作の日記集。Twitterでの告知で「特にテーマを決めず、書きたいことをつらつら書いて互いに送り合った日記のような文章をただまとめた一冊です。」とおっしゃっていたので、読みたすぎ〜!となって購入。

  4. 『「結婚はしない」と決めました。結婚しないで生きていくことを決めた12名の女性たちの決断、幸せ、未来』

    絶対に買おうと事前に決めていた本。

  5. 『言葉をなくしたように生きる人達へ』

    安達茉莉子さんの『毛布』で名前が登場してから、ずっと気になっていたZINEだったので、これも事前に買おうと決めていた。今回購入した版はもう残り部数が少なくて、今後加筆したものが出るそう。

  6. 『The saddest angriest black girl in town この街でいちばん悲しくて怒っているブラックガールのわたし』

    カタログ眺めていたときに見つけて気になっていた。「白人だらけの街で一時期を過ごした”ブラックガール”の作者の私小説的コミックZINE」の翻訳版。ジャマイカ人の漫画家Robyn Smithさんが原作を書かれている。黒人とアジア人という違いはあれど(そしてその違いは決して小さくないけれど)、POCとして白人だらけの街で暮らしていたこともあるし、「マジョリティのなかでマイノリティとして生きる」をしているので、そういう感情に寄り添ってくれるのではないかと予想している。

  7. 『三人が苦手 VOL.1』『三人が苦手 VOL.2』

    友人にVOL.1を貸してもらって読んでから絶対に自分の手元にも置いておきたいと思っていたので、今回の文フリで出ているのを知り購入。なんと新刊のVOL.2もあって大喜びで併せて買いました。

  8. 『仕事文脈 vol.22』

    「論破」とか「冷笑主義」にNOといおう/いいたい、という趣旨の特集が組まれていたので気になっていた今回の仕事文脈。その場で買うかやめておくか迷っていたけど、竹田ダニエルさんの寄稿された『「思想が強い」と冷笑する前に』という文章が目次にあったのもあって、やっぱり読みたい…となり購入。

  9. 『死なれちゃったあとで』

    ひとが死とどのように向き合うのか(もしくは向き合わないのか)ということを知ることが出来る機会ってあまりないので、それが文章の形で読めるのありがたいし気になる。

  10. 『少年探偵通信簿 ジュブナイルミステリについてあれこれおしゃべり300分』

    児童文学育ちなので、それについて語られてる文章絶対読みたいと思って購入。自分は結構海外児童文学のファンタジーものを読むことが多く、あまりジュブナイルミステリというジャンル自体に馴染みはないのですが、他の方が本について、それも児童文学について語ってる長文に興味がある。

  11. 『トマトハリッサのための小さなレシピブック THE BOOK FOR TOMATO HARISSA』

    2で書いた朝ごはんエッセイに目を引かれて立ち止まったブースに置かれていたこちらのレシピブックは、トマトハリッサの小瓶と共に購入。初めて聞く調味料に心惹かれて、お話を聞いているうちに食べてみたい…これ使って料理してみたい…という気持ちがむくむく出てきたのでえいやと買いました。もうなんでもアリ。

  12. 『何かはあるけど、何も起きない。』

    著者の針山さんが女7人(大人4人、子供3人)で一軒家に暮らしていて、その日々を記録した日記集。今回購入したのは2020/04/01〜2021/03/31の記録で、ぱらぱらとページを見る限り毎日分ある。分厚くて嬉しいし、さまざまな事情・経緯でこの大人数で全員女性で一軒家に暮らしているというのがなんだか心強く、気になる。

  13. 『26歳計画』

    それぞれバックグラウンドの異なる48名が「26歳」について物語るエッセイ。ある一定の年齢を定点にしてそこについて語るというの趣旨も面白く感じられるし、現在25歳である自分が今このタイミングで読むことで得られることもあるかも〜と思い、購入。表紙デザインが素敵。

  14. 『HERe VOL.1 私の身体は私のもの』

    目次の項目からして面白そうだった。「指毛一本まで」「妊娠可能な身体」「ALTERNATIVE RELATIONSHIPS」「女たちのシェアハウス」等。

  15. 『VACANCES バカンス 2 やさしいともだち』

    やさしいともだち、をテーマに書かれた文章が集められた雑誌。こちらも表紙のデザインが素敵。「友達」がテーマの文章もかたっぱしから読みたい。もっと真剣にみんな「友達」について論考してほしい(そしてそれを共有してほしい)。

  16. 『はじめての 初っ端から熱く生きろ』

    仲の良い女友達どうしのZINE。

  17. 『働きたくない』

    観測範囲で自分ほど労働に対して憎しみと嫌悪を抱いている人が少ないので、こちらのZINEを出されている嫌働舎のブースの方と話しているあいだに「働きたくない、と発信することをしてもいいんだ、と伝えていきたい」と仰っていたのを聞いて普通に泣くかと思いました(笑)ありがたいね。キラキラの「嫌働」ステッカーも購入。

  18. 『フェミサイドは、ある』

    『三人が苦手』の皆本さんが書かれたZINE。出た当初から気になっていたが、なかなか買う機会がなかったところ、今回ようやく購入。2021年8月6日の小田急線事件をきっかけに書かれたもので、この事件のことはあれから2年が経とうとしている今もまだふとした瞬間に思い出しては度々暗い気持ちになる。自分が想定していたよりも頻繁に。このタイトルからも伝わるように、「ある」と言わないとないことにされてしまう、その事実に打ちのめされる思いだし、これについて「過去にそういうことがあったよね」と流すのではなくて顔をむけて考える必要があると思っているので、その契機になればと思い購入。

  19. 『めげずに明日も明後日も 体づくり奮闘記1』

    健康になりたい気持ちはあるので、ひとの体づくり記気になる…そしてあわよくば背中を押して欲しい…と思い購入。

  20. 『YOUは何しに職安へ』

    なんとなくしか知らないハローワークの活用法について知りたくて購入。転職してえ〜

  21. 『宵越しの銭は持たずして、今! The Serious Shopper Life』

    お買い物好きの著者が書いたお買い物についてのZINE。人の購入品とか購買行動気になる。

 

22冊て。欲しいもん全買いウーマンすぎる。
当日朝にお金をおろして持っていっていたにも関わらず、入場から10分もしないうちに持ち金全部消えたのには本当にびっくりしました。そのあと会場下のローソンで2回もお金おろした。支払いが現金のみ可のところが多いということは事前に知っていたんだけど、いくつかカード払い可のブースもありました。

 

人の数が本当に多かったし、晴れてるのに気圧が不安定でその後なんもできん状態だったけど、行けて良かった!本当に楽しかった。本とかペーパーとかなんでも、作品を作るということは手間もお金もかかるのに、そうまでして伝えたいことがあるということ、それを求める人が集まるということ自体にすごくエンパワメントされました。テーマも作品の形式も、とても多様で自由なのが良かった。人々の熱意の市場だった。
今年の11月こそ、出店者側としていけますように!

 

その他

  • 中高同期のひとのインスタのストーリーに、中2〜高3まで担任だった先生が写っていたのを目にした。少人数(卒業生5人と先生2人)で同窓会のようなことをしていたらしい。記憶の中の姿と比較して、先生がすごく年をとっているように見えることに驚くと同時に、全然驚くことでもないなと思った。8年もたったらそりゃそうよ。
  • デミ*3な自分からすると、昔から、「好きです付き合ってください」という告白への「まずはお友達から」という返事が、"フラれた"というネガティブな扱いになるのが納得いかなかった。仲良くなりたいっていう前向きな意図の可能性もあるくない?てかそれを言われるってことは友達ではなかったってことで、それなのにあーあ残念...みたいなリアクションになるのが全然分からない。こっから仲良くなったらいいやんか……。仲良くなってから恋愛をするかしないか決めたらいいし、告白した側だってそれを待つのもまたないのも自由。

 

 

*1:「いろいろ」=気がついたら出店申込の期限が過ぎていた

*2:写真家の植本一子さんの言葉。推薦文なのかな?

*3:ミロマンティック